形見の時計

形見の時計

形見の時計

私には、形見の時計があります。
それは、私が大好きだったおじいちゃんの時計なのですが、現在は故障しているらしく動かなくて使ってはいません。
男物の時計ということもあって、私には使うことができませんので母親には、「使わないのだったら処分してしまえば?」とたびたび言われますが、私には大好きだったおじいちゃんの形見をそんなことできないので、部屋に飾っています。

 

しかし、動かない時計を飾っているとおじいちゃんが亡くなってしまったことを実感するようですし、おじいちゃんも悲しむかもしれないと思い、修理に出すことにしました。
かなり年代物の時計だったので、部品が残っているのか、修理できるのか不安でしたが、実際に修理に持っていくと修理可能とのことでした。
そして嬉しかったのは、修理屋さんに「丁寧に使っていますね」と褒めてもらえたことです。
おじいちゃんは昔ながらの、物を大切にする人だったので、天国でこの話を聞いて微笑んでいるのかなと思いました。

 

今、私の机の上では、おじいちゃんの時計が息を吹き返して、チクタクと軽快なリズムを刻んでいます。

 

形見の時計

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